今期のインフルエンザの流行の始まりは、少し遅めのようです。

昨年末から急にインフルエンザの患者さんが増えたように感じます。

今期も、前期と同様にインフルエンザワクチンの流通が滞っており、接種が遅くなってしまったり、まだ接種できていない方もいるかと思います。

昨年末、お正月明けにインフルエンザで受診された方にお話を伺うと、全員インフルエンザA型でした。

インフルエンザにはA型・B型・C型と3種類の型があり、その中で変異体が発生しています。

今期、蒲郡市で流行していると思われるインフルエンザA型は

・38℃以上の高熱・ふしぶしの痛み・寒気

などが特徴です。昨日お話を聞いた方も39℃超えでした。インフルエンザA型は多くの変異体が存在し、感染力が強いのが特徴です。

そのほかのインフルエンザB型は、A型のように変異することがあまりありません。症状の特徴は、

・だるさ・おう吐、下痢などの消化器症状

などがあります。微熱などで軽く済むこともあります。ただし、肺炎やインフルエンザ脳症などの合併症には注意が必要です。

インフルエンザC型は、感染しても軽い風邪症状などで終わることが多く、免疫を持っている方も多いです。

 

現在は、インフルエンザA型が流行し始めているため、急な発熱やふしぶしの痛みなどが出てくるようならインフルエンザの罹患を疑ったほうが良いかもしれません。

予防には、インフルエンザワクチンの接種のほかに、マスクの着用や、うがい・手洗い、室内の加湿(50~60%)が大事です。

人がたくさんいるようなところへのお出かけの際は、マスクを着用し、帰宅したらうがいと手洗いをしっかりと行う、それを完璧にするだけでも、感染するリスクはずいぶんと減ります。

簡単にできることですので、ぜひ皆さんで予防していきましょう。