このたび、北海道胆振東部地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

この夏は、西日本豪雨、猛暑、台風21号、地震と異常な天災が続いていますね。

当店のある蒲郡市では、何事もありませんでしたが、今後、いつ災害がおきてもおかしくないと思います。

さて、災害が起きたときに避難所や車の中で生活を送ることもあると思います。

熊本地震では、避難所で生活を送っていた被災者の方がエコノミークラス症候群で亡くなられました。

エコノミークラス症候群は災害時の避難生活で気を付けたい疾患です。

今回はエコノミークラス症候群についてご説明していこうと思います。

 

①起きる環境

避難所や車のなかでの寝泊まりの生活になり、脚を伸ばせない窮屈な姿勢が長く続いたり、断水でトイレが使えなくなり水分補給を控える方が多くみられます。

②発症のしくみ

窮屈な姿勢を続けたり、水分を控えることで血液が濃くなることで血行が悪くなり、ふとももやふくらはぎ、ひざの深部にある静脈に血の塊(血栓)ができます。

③症状

深部にできた血栓により、むくみや痛みが起きることがあります。(深部静脈血栓症)

この血栓の一部が剥がれ落ちるなどして血流にのり、肺の血管に詰まると、呼吸困難や胸の痛み、ショック症状などを起こします。(肺血栓塞栓症)

④予防方法

・4~5時間ごとに歩く

・かかとやつま先の上下運動やマッサージを行う(座ったままでOK)

エコノミークラス症候群の予防について|厚生労働省

↑こちらのHPは厚生労働省のものですが、エコノミークラス症候群の予防のという体操が載っています。ぜひ参考になさってください。

・水分をこまめにとる(アルコールやコーヒーは利尿効果があるため逆効果)

・ゆったりとした服装にする

・弾性ストッキングを着用する

 

この予防方法については、長時間飛行機に乗る場合のエコノミークラス症候群の予防にも有効です。

日本では、いつ災害が自分の周りに起きてもおかしくない状況です。

ご自身やご家族の身を守るためにも、防災対策の一つとしてエコノミークラス症候群の予防の知識を持っておくのがよいのではないでしょうか?