このたび、西日本での豪雨災害により被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

この猛暑の中、避難されている皆様、ボランティア活動をされている皆様のご安全を心よりお祈り申し上げます。

 


 

 

前回、健康な人の低血糖というお話の中で「低GI食品」をご紹介しました。

今回は、どういった食品が低GIなのかをご紹介していこうと思います。

参考にさせていただいた文献は久保明先生の著書 「糖化」を防げばあなたは「老化」しない(永岡書店)です。

今回は健康な方の低血糖というということで、低GI食品をご紹介しましたが、こちらの本は「糖化」を防ぐために高血糖状態をできるだけなくす食事を、ということで低GI食品についてお話されています。今回のお話とは違ってしまうので、ここではご紹介できませんが、糖化という現象はからだの老化につながるものですので、アンチエイジングに興味がある方には、糖化とアンチエイジングについてのお話がわかりやすく書かれているこちらの本はおすすめです。

さて、ここから本題の低GI食品の選び方についてです。

穀類 白いものより色がついているもののほうが低GIと覚えておきましょう。

・高GI食品(80以上)・・・食パン、フランスパン、精白米、もち、うどん

・中GI食品(79~50)・・・もち米、クロワッサン、胚芽精米、玄米、パスタ(精白)、おかゆ(精白米)、そば

・低GI食品(49以下)・・・パスタ(全粒粉)、麦、おかゆ(玄米)

野菜 基本的には野菜は低GIですが、中にはGIが高いものがあるので注意してください。

・高GI食品(80以上)・・・じゃがいも、にんじん

・中GI食品(79~50)・・・かぼちゃ、山芋、とうもろこし、里芋、サツマイモ、栗、ぎんなん

・低GI食品(49以下)・・・玉ねぎ、トマト、長ネギ、キャベツ、ピーマン、大根、ブロッコリー、ナス、小松菜、きゅうり、レタス、もやし、ほうれんそう

豆類 豆類も低GIのものがほとんどですが、中にはGIが高いものがあるので注意してください。

・高GI食品(80以上)・・・グリーンピース

・中GI食品(79~50)・・・そら豆

・低GI食品(49以下)・・・あずき、大豆、豆腐、納豆、カシューナッツ、アーモンド、ピスタチオ、ピーナッツ

魚介類 加工品はGIが少し高めですが、基本的にはほぼ低GI食品です。

・中GI食品(79~50)・・・ちくわ、ツナ、かまぼこ

・低GI食品(49以下)・・・牡蠣、ホタテ、アサリ、まぐろ、アジ、アナゴ、エビ、イカ、シシャモ、シラス、たらこ、いくら

肉類 魚介類と同様に加工品はGIが少し高めですが、基本的にはほぼ低GI食品です。

・中GI食品(79~50)・・・焼き豚、ベーコン

・低GI食品(49以下)・・・牛肉、豚肉、鶏肉、ソーセージ、ハム

乳製品 乳製品そのものは低GI食品が多いです。

・高GI食品(80以上)・・・練乳、アイスクリーム

・低GI食品(49以下)・・・生クリーム、チーズ、バター、マーガリン、牛乳、プレーンヨーグルト

果物 意外に低GIです

・高GI食品(80以上)・・・完熟バナナ

・中GI食品(79~50)・・・スイカ、パイナップル、キウイ、ぶどう

・低GI食品(49以下)・・・メロン、桃、柿、りんご、さくらんぼ、レモン、梨、グレープフルール、イチゴ

 

基本的は、血糖値を急激にあげないように食事をするのがポイントです。日ごろから低GIの食品を選んで食べるようにすることでインスリンの分泌を抑えることができます。

ごはんもパンも食べないようにするというような、糖質制限ではなく、低GI食品とうまく組み合わせて、たべる順番なとに注意しながら楽しく、おいしく食事をして、低血糖を予防しましょう。