ここ最近ツイッターなどでモーラステープによる副作用が話題になっているようです。

SNSはやってないので、普段、ツイッターやインスタグラムなどで話題になるようなことは自分は知らないことも多いのですが

たまたまモーラステープが話題になっているのには気づきました。

モーラステープには光線過敏症という副作用があります。

今回はその光線過敏症が話題になったようです。

モーラステープの主成分であるケトプロフェンが引き起こす副作用です。

モーラステープは処方箋がないともらえませんが、最近は市販でもケトプロフェンが成分に入っているものがあり

処方箋がなくても、薬局で購入できるようになりました。(※当店ではおとりあつかいがございません)

薬局では、処方箋のお薬をお渡しするときも、市販でケトプロフェンの入った貼り薬でもかならず光線過敏症についての説明をしています。

恒常的にモーラステープを使っている方からしてみたら耳にタコができているのではないかと思いますが・・・

そもそも、光線過敏症というのは、ざっくりいうと日光を浴びることで皮膚に炎症が起きることですが、モーラステープなどお薬でおきるものは薬剤性光線過敏症といいます。

この副作用は、貼付部を日光にさらすことで起きます。

たとえば、手首に貼ってそのまま生活するようなことです。長袖を着ている冬は問題なくても、夏になり、半そでになって患部である手首を日光にさらすことになり、そこで発症することがあります。

防ぐためには、貼付部を日光にあてないこと。さらに、剥がしたあとも1か月くらいはそこを日光に当てないようにすることが大事です。

たまに、剥がしたあとなら日焼け止めでもよいですか?などという質問も受けますが、日焼け止めでは薬剤性光線過敏症は防ぐことができません。

しっかりと服で患部を覆うようにしてください。手首だと難しい場合はサポーターなどを使ったり、アームカバーなどを使われるとよいと思います。

また、服も色が薄かったりすると日光を通すことがあります。

できれば濃いめの色の服で患部を覆うようにしましょう。

また、薬剤性光線過敏症になってしまった場合、副作用被害救済制度を利用することができます。

PMDA 副作用被害救済制度について こちらをご覧ください。

最近多いと聞くのが、家族やお知り合いの方から「よく効く薬だよ」とモーラステープをもらい、使って副作用が出るということです。

モーラステープだけではなく、ほかのお薬でも、処方されたお医者さんも、お薬をお渡しした薬剤師も、他人にお薬を譲渡しないようにお伝えしていると思います。

こういった副作用を防ぐためにも、処方されたお薬を他人にあげたり、もらったりしないでください。

自分が処方されたのではないお薬を使って副作用が起きてしまった場合は上記の副作用被害救済制度はご利用になれません。

お薬をあげた方が責任を取ることになります。

 


 

今回のまとめ

モーラステープを使ったら、患部は日光が当たらないようにする。

剥がしても1か月は日光にあてない。

自分が処方してもらったお薬は譲渡しない、またほかの人のお薬を譲受しない。