前回は、アメリカなどで売っている解熱鎮痛剤と下痢止めをご紹介しました。

今回はまず乗り物酔い止めです。

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乗り物酔い=motion sickness

こちらのdramamine(ドラマミン)という商品はアメリカではポピュラーな乗り物酔い止めなので

大抵のドラッグストアで購入出来ると思います。

あとは写真に撮ってくるのを忘れましたが、BONINE(ボナイン)とか佐藤製薬のZentrip(ゼントリップ)というお薬も有名です。

Zen tripはシートタイプのお薬で、水無しで服用できるのが特徴です。

副作用としては眠気があります。また、前立腺肥大の方や緑内障の方は症状を悪化させる可能性があるため、旅行前にかかりつけの先生に一緒に服用できるような医薬品を処方してもらうようにしてください。

次に、アレルギーのお薬です。

ホテルのハウスダストで鼻水が止まらなくなったことがありますが、そういったときに服用します。

また、海外でも花粉は飛んでいるので、その花粉でアレルギーになる方もいらっしゃいます。

最近は日本でも同じお薬の名前で市販されるようになりましたが、Claritin(クラリチン)

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や、Allegra(アレグラ)、Zyrtec(ジルテック)なども花粉などのアレルギーに使用できるお薬です。

ちなみに、この写真の左側の商品はレディタブといい、お水なしでサッと口の中でとける錠剤です。

また、

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このお薬はアレルギー用のお薬として販売していますが、頭痛・発熱・鼻づまり・くしゃみなどにも効くので総合の風邪薬としても使うことができます。

 

次は、旅行先で枕が違うと眠れない!という方に・・・

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日本でも、市販で睡眠改善薬として販売されていますが、同じ成分です。(ドリエルなど)

これは、いわゆる睡眠薬とは違い、風邪薬や花粉症のお薬に含まれる抗ヒスタミン作用で眠くなる副作用を利用したものなので、治療が必要な不眠症の方には効果がありません。

あくまで、旅行先の不慣れな状況で眠れないときのための臨時のお薬としてご使用ください。

 

少し不思議に感じたものもご紹介します。

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アルカセルツァーです。昔は日本でも売っていたと思いますが、いまは見かけませんね。

少なくとも私が薬剤師になったときにはもうなかったと思います。

この薬のおもしろいのは、ラムネみたいになっているお薬を水を入れたコップに入れて溶かして飲むという方法です。

前回、解熱鎮痛剤にアドヴィルとタイレノールをご紹介しましたが、錠剤が苦手な方でしたらアルカセルツァーが良いと思います。

しかし、私が気になっているのは箱に書いてある症状。

胸やけ、頭痛を伴う胃酸過多、筋肉痛に・・・と書いてありますがこの成分でなぜ胸やけや胃酸過多に効くのかが不思議でならないです。

私としては胸やけならほかのお薬をおすすめします。(リクエストがあればそちらのご紹介もしたいと思います)

 

これまでにご紹介したお薬は、アメリカで市販されているもので、用量が日本人と異なることがあります。

箱に記載されている量をそのまま飲むと、効きすぎて副作用が出たりすることもあります。

今回ご紹介したものは、あくまで海外でどうしようもなくて困っている場合に使えるものです。

用量についてはお問い合わせフォームにてご相談いただければ回答することもできますが、ぜひ、海外旅行へ行く際には、自分に合ったものを日本から用意して持って行って下さい。

その際は、入国時に市販薬だということをわかってもらえるように、できるだけ箱などのパッケージはそのままにして持っていくことをおすすめします。

GWにまったく間に合わない投稿になってしまいましたが、今後の旅行の際にぜひご活用ください。

日本でお薬を買っていかれる場合は、ぜひ当店をご利用ください♪♪